おやしらず

16.5.6 金 10:11|posted by   

おやしらずは{親不知}辞書で引くと知歯または第三大臼歯の俗称とある。これは一般的な場合で歯科医療の現場では智歯という漢字を使う。説明には、「人間の最も遅く生える上下左右4枚の奥歯」とあり、退化傾向で智歯の歯胚(歯の細胞)自体存在しない人もいる。萌出場所が通常の歯列の最後部という事もあり、正常に萌出せず横になったり、斜めに出てきたり、また第四・第五大臼歯がある場合もある。更に歯ブラシが届きにくい事からむし歯になり易く、突然の激しい痛みや顎が開かなくなって歯科医院に駆け込む事も多い。最近の若者は頭蓋骨、特に下顎骨の発育が悪い事と高蛋白食等による歯牙が大きくなる傾向が相乗し、症状を訴える人が増えている。また歯列不整の原因にもなる事から、成人する前に顎全体のレントゲン写真を撮り、親不知の状況を確認しておく事も大事である。

抜歯は簡単に考えがちであるが手術の一つである。