酸性の飲料とむし歯の関連

11.1.10 月 14:35|posted by   

健康食品として、酸性の飲料がいろいろと販売されていますが、体質改善やダイエットの為に良かれと思って毎日多量に摂取し、お口の中を酸性のままにして置くと、知らず知らずのうちに多くの歯がカルシウムの溶け出す事による、むし歯になってしまう事を知らない人が多いのです。

人一倍健康に関心があり、歯磨きにも気を使っていながら、いつの間にか歯と歯の間がもろくなって変色したり、歯の表面の光沢が無くなって白っぽくなってし まう人は、聞き取り調査によると特有の習慣がある事が分りました。共通する習慣とは、酸性の飲料を毎日1〜3回飲んでいる事、そして飲んだ後は特に歯磨き やうがいをしていないという事でした。

歯の表面のエナメル質は、酸性の物質(液体や粘調性物質)によりカルシウムが失われる事は、むし歯の成り立ちとして昔からよく知られています。歯の周囲に 溜まった糖分が細菌により分解され、細菌の作り出す酸によってカルシウムを溶かすので、歯磨きやうがいによる汚れ落としが大切であるのは明らかですが、食 品として摂取する酸性飲料が歯を溶かすとは皆さん思っていないようです。

酸性飲料のPHは薄めても3〜4程度で、十分カルシウムを溶かしだす濃度です。酸 性飲料をとる事が悪いのではなく、必ず飲んだ後歯磨きやうがいをしっかり行い、お口の中の酸性度を高くしないように気をつけたいものです。