一般の医科の診療と比べて歯科の特異的なところは予防の分野である。内科や外科で特定の疾患に対して、風邪予防内科であったり、骨折予防外科というものは聞いた事が無い。
もちろん内科や小児科ではインフルエンザの流行に対して警報を出して、ワクチンの摂取を推進するが、この場合と歯科における予防歯科とは若干意味合いが違うのである。
歯科の場合2大疾患であるむし歯と歯周病に関しては、発生のメカニズムが解明されており、予防に対しての方法や対策は確立されている。
従って歯科の疾患においては予防が成功するかどうかは個人個人の認識に関ってくるのである。