歯周病とピロリ菌

07.9.1 土 15:24|posted by   

近年、胃潰瘍や胃がんの原因として、ピロリ菌が関係していると知られるようになってきました。このピロリ菌とは正式な名称を「ヘリコバクターピロリ」といい、プロペラ状の構造を持った細菌です。

この細菌が胃や食道に繁殖していると、胃潰瘍や胃がんを引き起こす事が証明され、最近では除菌治療を薬物によって行い、かなりの確率でピロリ菌を退治し、胃潰瘍などの治療が成功しています。

しかし、このピロリ菌は胃や食道に繁殖しているだけではなく、歯周病の状態の歯肉(ポケット)に存在する事が証明されました。

従って薬物療法により除菌を実施しても、歯周病の治療も並行して行わないとピロリ菌の再感染を起こします。また喫煙によって歯周病を悪化させる事は、胃潰瘍の治療をも阻害する事になり、除菌治療の妨げにもなります。

歯周病の検診は1年に2回は行いましょう。