入れ歯を使っておられる方は入れ歯と歯ぐき、残っている歯もすべてきれいにして置かないと、肺炎の原因になったり、化膿性炎症を引き起こしたりする。
食べた後はもちろん、夜間就寝するときは入れ歯と口の中を清掃し、入れ歯は保管容器に入れて保管して欲しいと指導させて頂いている。この保管場所はご自分の手の届くところに置くことが望ましい。
かつての奥尻島の津波や阪神大震災の時に、多くの人が洗面所に置いた入れ歯を無くしてしまい、せっかく命拾いしても、避難所で食事を満足に摂る事ができず、栄養障害を引き起こした例が多かった。
入れ歯は歯の型をとっても1日や2日では完成できず、また馴染んだ歯のように食べられるようになるには時間がかかるのである。
ご自分の入れ歯（義歯）はいつでもきれいに清掃して、手の届くところに容器保管してください。
入れ歯の取り扱いも防災対策です。