熱中症と脱水

18.6.26 火 11:21|posted by   

気温が30度を超え真夏日になったり、35度を上回り猛暑日になると熱中症が増加します。

熱中症は体温調節機能が働かなくなり、全身の体温が上昇し汗が出なくなり、場合によっては意識障害を引き起こす場合もあり、重度の場合は命の危険性すら出て来ます。       熱中症は炎天下の外でだけ引き起こされるのではなく、締め切った室内で高温と高湿度によっても惹起されますが、主な原因としては水分(特に水)の摂取不足があげられ、脱水を伴うことが多いと言われています。高湿度のばあいは高い気温との相乗効果により、本来行われるべき皮膚からの水分蒸散による気化熱の放出が十分できず、体温の上昇を招き重症になる場合があります。

炎天下における長時間の直射日光の下での活動、特に日陰や帽子による頭部の保護を行わない場合は、体温調節機能に異常が起こり、体の表面からの水分蒸発が妨げられ、熱中症になることがあります。予防対策としては長時間の屋外活動を避け、十分な水の補給と適度の塩分の摂取が大事です。

成人が1日に必要な水は約2リットルと言われ、汗をかくような気温状況の場合は失われた水分の補給が不可欠です。大量の汗で体の水分が失われた時には、水の補填と同時にミネラル分(代表的には塩分など)も同時に補充する必要があります。もしこれらが適時に行われない時は体が脱水状態になり、熱中症の準備状態となります。脱水は夏だけに起こる状態ではなく、体に必要な水分(特に水)が不足している場合は冬の室内でも発生し、心筋梗塞や脳梗塞の引き金になることもあります。