江戸時代の武士も歯磨き

07.12.3 月 11:06|posted by   

江戸時代の武士は歯磨きも熱心に行い、むし歯も庶民に比べて少なかった事が研究によって分かった。

福岡県の遺跡から出土した歯を調べた結果、武士の歯には歯磨きをした痕があり、庶民に比べむし歯が少ない事が長崎大学の研究者によって確認された。 江戸時代の人々が歯磨きをしていた事は文献などにより実証されていたが、実際にどの程度歯磨きをしていたかは分かっていなかった。

歯磨きには砂などを磨き粉にして、木片を房状につぶして使用した。これらに似た物はアフリカでも見られる。

武家階級ではむし歯の割合は7.9%で庶民の12.2%より低く、40歳から59歳の歯根部では武士は6.2%なのに庶民は12%と開きが大きかった。

当時は武士が庶民や女性より歯磨きを熱心に行い、健康管理にも気を配っていた事が分かった。

これにより歯磨きがむし歯予防に有効な事が理解できるであろう。

(読売新聞5月7日版参照)