高齢者の肺炎と歯科の関係

07.1.11 木 15:39|posted by   

近年高齢者の方たちの中で、肺炎による死亡者が増加してきています。

肺炎といえば肺炎を起こす細菌の感染ということは多くの方が知っている事なのですが、それではなぜ最近肺炎が特に増えてきているのでしょうか。

肺炎の中には強力な細菌やウイルスによる健康な人でも感染してしまう肺炎もありますが、実は高齢者のあいだで増えてきている肺炎は、それらとは発生のメカニズムが違う誤嚥性の肺炎なのです。

食事の後などに口の中や入れ歯などに付着した汚れが細菌の塊となって、食道ではなく気管を経て肺へ誤嚥されて感染します。

誤嚥性の肺炎の原因菌は歯周病などの口の中で繁殖し易い細菌である事が証明されていますので、口の中を汚れた状況にしておけば、誤嚥によって簡単に肺炎を引き起こしてしまうのです。

肺炎の予防には歯科医の診察と治療が必要です。